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暮しの手帖が教えてくれたこと

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暮しの手帖という雑誌があります。2015年3月発売の75号を最後に、松浦弥太郎さんが編集長の任を終えました。思い返すと初めて暮しの手帖を購入したのは2011年の初夏、東日本大震災後に編集された号でした。なぜ手にとったのか、震災は私のものの見方をすっかり変えたのです。それ以前も図書館で読んではいたのですが、編集後記で「今日もていねいに。」と締めくくる松浦さんの考えに惹かれたのだと思います。私もその日その日をていねいに生きていきたい。

 

毎号どの特集、連載もおもしろいのですが、とくにオススメを挙げるとしたらやはり連載。とくに、

  • 暮らしのヒント集
  • 考えの整とん - 佐藤雅彦さん
  • 買物案内

の3記事は買ったらすぐ目を通します。

考えの整とんは見開き2ページと短いですが、内容は非常に濃い。佐藤さんのゼミを隔月でのぞき見ているような感覚です。今日はどんなドキドキな実験ができるだろうとワクワクします。日々の生活で無意識に引っかかっていることを文字に起こしてくくれます。のどのつかえが取れた気持ちになります。

買物案内は、バケツやシャワーヘッドとある一品にしぼって様々なメーカの製品を比較、実験しています。製品Aはこの用途向き、製品Bはあの機能がピカイチ、と教えてくくれます。この連載が教えてくれるのは、どんなに優れたものも一長一短だということです。ほんとうに実現したいことは何かよく考えて物を買わないと、どんなに良いものもゴミになってしまいます。

 

新しい編集長はどんな思いをもとに暮しの手帖をまとめていくのでしょうか。暮しの手帖社の皆さんはどんな紙面を作っているのでしょうか。節目はうら寂しいものですが、同時にとても楽しいことでもあります。最後に、松浦さんお疲れ様でした。ありがとうございます。